フードバンクは、さまざまな理由で流通に乗らないなどもったいない食品を、食料を必要とする人に無償で届ける活動です。しかし、フードバンクの価値は食料を届けることに留まりません。私たちは、フードバンクを通して地域で困っている人とつながり、食料支援のその先に寄り添っています。そして、この活動を通して「困ったときに支え合える地域」をつくることができると考えています。
今日の食事にさえ困る人がいる日本の現状
豆腐1丁で、1日をしのぐ生活


これは、私たちが食品をお届けした方から実際に受け取ったハガキです。豊かさを誇る日本で、「今夜、何を食べようか」と考えられない人たちがいます。給食のない夏休みにお昼ご飯がない子。育ち盛りの子どもたちにお腹いっぱいになってほしくても食べさせられないお父さんお母さん。そんな現実が、ここ山梨にもあります。
7割の家庭が1日500円未満の食費で生活しています
2024年に実施した調査*では、7割が1日1人あたりの食費が500円未満で生活していることがわかりました。 物価が高騰する中、食事に十分な費用がかけられず、食品では「お米・パン」「野菜」「肉類」が多く影響を受けています。 生きるために必要なエネルギーが不足し、子どもに必要な栄養バランスの取れた食事の実現が困難で、 子どもの成長や健康へのリスクが高まっています。 「子どもにだけはしっかり食べさせて、大人はあまり食べないようにしている」という声も多数あり、 親の健康状態も悪化する可能性があります。
- 一人一日あたり食費
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フードバンク山梨の支援を受ける子育て世帯へのアンケート調査(2024年12月)
もったいない食品で食卓を支える
フードバンクとは
毎日、日本のどこかで、安全に食べられるのに捨てられている食品があります。印字のミス、包装の傷、賞味期限まで十分な余裕があっても流通に乗らない、そんな「もったいない」が、日本では、年間500~800万トンあると言われています。フードバンクは、そうした余剰食品を企業・農家・個人から引き受け、食料を必要とする人や団体に無償で届ける活動です。
- フードバンクとは
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食料を届けるだけじゃない、フードバンクの可能性
「食」を入り口に、地域の困りごとを解消する
フードバンク山梨は今までのフードバンク活動の枠組みを超えて、支援を必要とする人が必要な支援へとつながれる地域をつくることに
必要な人が必要な支援を受けられる地域の仕組みづくり
外見や普段の生活からはわかりづらいけれども、実は「見えない貧困」世帯が増加しています。フードバンク山梨の支援件数も増え続けており、2025年度は延べ15,020件にのぼりました。
- 全体の年間総支援件数の推移
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フードバンク山梨では、世帯ごとに支援の申請を行い状況にあわせて食品をお送りしています。
また日本で初めて行政や学校などと連携し、支援が必要な人を「家庭」単位で特定できる仕組みを取り入れています。

貧困の連鎖を断つ きっかけづくり
食料だけでは根本的な問題解決にはなりません。経済的に困窮する家庭に育った子どもは、十分な教育や体験の機会を得られず、大人になっても困窮を抜け出せないというように、貧困は世代間で連鎖しています。
- 貧困の世代間連鎖
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フードバンク山梨では、食料支援を通して繋がった親子を、今日の食事のその先につなぐ支援を行っています。 食品郵送用の箱の中には食品に加えて、励ましのメッセージを載せた通信を入れ、こころの交流も大切にしています。必要に応じて、電話での相談や追加の支援を行っています。そして、忙しい日々の中で得ることができない学習や体験といった未来の選択肢がひろがるきっかけを届けています。
フードバンク未来アカデミー
子ども向けの学習の場や、体験プログラム、シングルマザー向けのスキルアップ研修、居場所つくりなど、食料支援を超えて必要とされる支援に繋いでいます。

困ったときは支え合える地域を
フードバンクから
「食」は、誰にとっても当たり前にあるべきもの。
すべての人が食を当たり前に分かち合える社会であってほしい。
そして、支援を必要とする人が、必要な支援につながり、
困っている状況のまま孤立することのない社会であってほしい。
私たちは、フードバンクという仕組みを通して、
困った時には助けを求め、困っている人がいれば手を差し伸べる
そんな関係が当たり前の、あたたかい地域を目指します。



